こんにちは、ふろいどです。
「スクールウォーズ」全話解説、今回は第2話「泥まみれのニュースーツ」を解説します。
いよいよ賢治の登校初日、物語が動き始めます。
あらすじ
川浜高校への登校初日、賢治は期待と不安に胸を膨らませ登校したが、期待は無残に裏切られる。
ラグビーのゴールポストはへし折られ、部室はタバコの吸い殻まみれ・・・
校内を案内されるも、校内でタバコや賭け事をする不良生徒、割れたガラス、いたるところに落書き、しまいには廊下をバイクで走る生徒までいる始末。
周りの教師も、生徒から暴力を振るわれる恐怖と、我が身の保身のため問題を起こしたくない意識から荒廃した学校を立て直そうという意欲は無かった。
そんな中、賢治に好意的な生徒もいた。
ラグビー好きの女子生徒、山崎加代である。
彼女は複雑な家庭環境の中、複数のバイトで家庭を支える不幸な身の上であった。
ラグビー部は監督は不在、練習風景はラグビーと言うに耐えるものではなく、単に暴れまわっているだけのしごきでしかなかった。
そんな中、練習中にレイトタックル(すでにボールを離した選手へのタックル)を受け、部員の森田が脳震盪を起こす。
賢治は自分のスーツの上着で担架を作り、森田の自宅のラーメン屋「新楽」に担ぎ込む。
意識が回復した森田は事情を聞いて激昂し、3年の不良部員達にナイフを持って復習しようとするが、義兄 大三郎に3年生への復讐よりも一張羅のスーツを泥だらけにして救ってくれた滝沢に礼を言うのが先だろうと諌められる。
森田は自らの小遣いでスーツをクリーニングに出して賢治に返したのだった。
そんな中、賢治の妻 節子が学校の様子を見に訪れるが、そこで体育の授業中に賢治が生徒に金属バットで殴られかける姿を目撃してしまう。
帰宅後、節子は賢治に川浜高校を辞めるよう懇願するも、賢治は「生徒達の目は腐っていない。そんな目をもった連中を見捨てることはできない。」と川浜高校に残る事を告げる。
賢治は山城校長の勧めでラグビー部のコーチを買って出ることにした。
3年生の反抗を受けるも、1・2年生は賢治とともに充実した練習を始める。
それを見た山崎加代はラグビー部マネージャーになると申し出る。
明るい兆しが出ていた矢先、これを面白く思わない3年生から、賢治はラグビー部のコーチを降りるよう要求される。
この回のキーパーソン
賢治の川浜高校への初登校。
とにかく川浜高校の徹底的な荒廃ぶりが描かれます。
校内の落書きがでかでかと極道一筋って、さすがに今じゃ考えられません(笑)
そんな中、この回のキーパーソンは森田の義兄 大三郎兄さんですね。
3年生のしごきへの憎悪で激昂し復讐を企てる森田に、滝沢の泥だらけのスーツを見せて言ったこのセリフ。
3年の悪たれどもに仕返しをするよりも、こうまでしてくれた先生の気持ちを大切にする事が先なんじゃないか?
大三郎兄さん、グッジョブです!
全編を通して、何かと賢治を助けてくれるアニキ的存在。
これからも大三郎兄さんには何度も助けられる訳ですが、その第一弾がこの回ですね。
この回の名言
上で既に大三郎兄さんの名言も出てしまいましたが、この回はもう一つ。
妻の節子に川浜高校を辞めるよう懇願された賢治が言った言葉。
俺はあいつらの目を見た以上、
俺はもうあいつらを見捨てることはできないんだよ
不良生徒達の目は腐ってなんかいない、みんなかわいい目をしているよ・・・という流れから出てきたこの言葉。
第一回で山城校長に言われた言葉のご返杯というか、山城イズムが賢治に宿ったということなのでしょうね。
さて、物語はまだまだ始まったばかり。
次回は第3回「謎の美少女」の解説をしたいと思います。